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2010年6月19日 (土)

CQ ham radio 7 月号が来たゾ★

CQ ham radio (ハムラジオ) 2010年 07月号 [雑誌]

お出かけしている間にポストに入っていた CQ ham radio 7月号。定期購読組は事前に届く!という噂ですがうちはいつも発売日です。まぁ、正しいんですがw

今月の 「別冊付録」 は RTTY を始めよう…。RTTY って、なんかパケットをやっていた時代にあったような気がしますが…個人的には興味ないです。他にもいろいろデータ通信ネタがありますが、ATV とか今でも人気なんでしょうか。それよりもパケットを復活させて欲しいものです。というわけで…ごめんなさい、読みませんでした。

本誌の方はというと、FTM-350 の記事がそれなりに興味深かったです。欲しいですけど、設置場所がないのでなかなか購入できません。あと、たまに 「KENWOOD さんから新しく出るかもしれない方がいいかもよ?」 なんて言う方がいらっしゃいます。このあたりは、派閥がある気がします。

あとは、総会報告。写真てんこ盛りですが、企業ブースはわかりませんでした。目立たなすぎだったのですっかり存在感がなかった気がします。階段ずっと上がって…4階。特に目立った新製品はないようですが、ICOM の固定機くらいでしょうか。モノクロ液晶なのでちょっと興味がわきません。

全体的に 「子供ネタ」 が増えている気がします。それはそれで良いことだと思いますが、何度か書いているとおり、子供を招き入れても、今の違法局がバンドを埋め尽くしている状態を見たら、大人になって後継者として育つ前にアマチュア無線はガラの悪いものだという印象を持って去っていく可能性が高いです。

JARL には逮捕権も捜査権もないので、しかるべき省庁と連携し、警察による取り締まりを強化して欲しいものです。「コールサインを言いましょう」 をアマチュア無線家に向けていっても意味があるとは思えません。コールサインを言っていないのは、JARL にも入っていないし、そもそも局免すら持っているかもあやしい運送業界の方々でしょう。

昔を振り返ってみると、昔の CQ 誌はもっと公告が多かったですが、反面読む場所が少なかったです。いわゆる 「小難しいことが書いてある雑誌の方が高尚ですばらしい」 的な文化が蔓延した時代です。これは無線雑誌だけでなく、PC 雑誌でも見られた傾向で、初心者向けや、簡単なことが書いてある雑誌は 「レベルが低い安っぽい雑誌」 であるとされ 「読んでいると初心者だと思われてカッコ悪い」 なんて思う読者がいたらしいです。

そのため、雑誌も自らの 「ステータス」 を守るためにわざと難しい記事が目立つようにし、初心者お断りな雰囲気をあちこちで醸し出しました。「うちは高級雑誌なんだよ!」といわんばかり。しかし、見栄で雑誌を選ぶような読者が長く続くわけもなく、結果的に本当に読みたい読者に読みたい記事が見当たらず、誰も読まない小難しい記事が書かれた雑誌の読者は離れていき、売れ残り、どんどん廃刊に追い込まれましたけどね。

そういう意味では、CQ 誌はそれなりに初心者でも読む場所があるので良いでしょう。そのうち、歴史は繰り返す、つまり、小難しいことが無いのは「ダサい」と見栄を張る人が出てきて、紙面が変わるかもしれませんけど、とりあえず今の状態は比較的良い雑誌になってきていると思います。

写真やイラスト(回路図とかじゃないですよw)が多い雑誌は子供っぽくてかっこわるいと思って、文字ばかりで、しかもレイアウトに工夫もなくベタな論文みたいな雑誌になると末期ですが、そういう雑誌の方が広げていて自己満足に浸れる方というのは結構いるらしいですw 今の CQ 誌は、イラストや写真は勿論、文字のレイアウトやページのデザインもちゃんと工夫されていて、とても読んでいて楽しいと思います。

同様に、自作(電気工作)のネタが少ないのはおかしい、という意見があったりするようですが、自作はあくまでアマチュア無線の楽しみ方の 「ひとつ」 でしかありません。もちろん、楽しみ方のひとつですから自作をするのは勝手ですが、自作できないといけないとか、自作が基本だと考えるのは、価値観の押しつけに過ぎません。

自作も、CW やコンテスト、オペレート技術、移動運用などと同様スキルのひとつですから立派にできればすごいのは確かです。しかし、できないといけない事はみじんもありません。自作できないとダメだというのは、コンテストに出ないとおかしいみたいな言われ方をするのと同じです。

私も半田鏝握れませんし、握りたいとも思いません。でも、握りたい人は握ればいいです。好きな分野があるのは良いことです。ここを誤解して他人に押しつけるかどうかで、自分の好きな遊び方を持っている格好いい自作無線家か、それとも自己価値観が全てで勘違いの変な無線家になるかの分かれ道がある気がします。

なので、CQ 誌が自作中心の記事であることが当然、のような考え方や、自作記事が少ないのは無線雑誌らしくない、というのはそもそも勘違い。よく考えれば、自作であることと無線という電磁気学の現象とは、一切関係がありません。自分が若かりし頃に、自作するしかなかったからと言って、今も自作するのが当然、というのは大人として残念な考え方です。

エンジンの組み立てができなければドライブを趣味にしてはいけないわけではありません。アマチュア無線を、自作というひとつの楽しみ方を選ぶ人が減れば、それだけ紙面から削られるのは当然です。

また、自作はどちらかというとクラシックカーと同じ世界。「ハードウェア思考」の人が構造や基本を学ぶのには良いかもしれませんが、一方で 「アマチュアは進歩的であること」 に反し、いつまでも古いテクノロジーにかじりついているとも言えます。基本基本と言いつつ、基本だけで終わるのは、趣味として勿論ひとつの楽しみ方ですが、少なくともこれが最優先だなんて威張れるものではありません。

プログラミングでも他の産業でもそうですが、基礎は大切ですが、基礎ばかりにしがみついていると世の中において行かれます。これは、人間の能力には限界があるので、基礎から全てを学ぶことはできないからです。時代が進んだら、基礎の部分はある程度アグリゲーションをかけてしまい、応用、そしてその先の部分を学ぶことに集中しないといけません。

例えば私は、アセンブラにいつまでもこだわり続けた結果、高級言語による開発スキルはだいぶ後れを取りました。いくら、偉そうにアセンブリ言語はコンピュータの基礎だとか、これを学ぶことでコンピュータの動作がよくわかると、偉そうに語ったところで、世間からは笑われるのがオチです。基礎基礎、といい、結局、その基礎の小さい世界だけで役立たずになり終わるところでした。

# いわゆる「サーバ/パソコン」の世界の話しです。組み込み型などはまた違うでしょう。

「自作を中心にするべき」 なんて勝手に叫ぶのは 「430Mhzを中心にするべき」 と叫んでいるのと同じで 「なぜそれだけを中心に?!」 ととても不思議でなりません。

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コメント

ライバル誌が全部倒れてしまって、競争がなくなってしまったCQ誌はかわいそうに思えます。
買うほうからすると選択の余地が無い。
昨今の雑誌全体に言えることですが。

投稿: まあべる | 2010年6月23日 (水) 23時15分

>また、自作はどちらかというとクラシックカーと同じ世界。「ハードウェア思考」の人が構造や基本を学ぶのには良いかもしれませんが、一方で 「アマチュアは進歩的であること」 に反し、いつまでも古いテクノロジーにかじりついているとも言えます。

ここは語弊があると思うなー。
私もOpよりMakeなHAMなのですが、自作をやれ!とは言いません。
が、古いテクノロジーにかじりついてるのは一部のジイサマですよね。先進的なチャレンジをしている方も居ますし。

私はそれ(ハード設計)で食ってるってのもありますけど。

投稿: BWT | 2010年6月25日 (金) 08時43分

私が中学生の頃にお世話になった英語塾の先生(生徒2人、後に5人に増えました)は、ガールスカウトに所属されていて、アマチュア無線も楽しんでおられました。先生がTR-2200(144.48がメインch)を購入されたときに、「もって帰って聞いてみる?」と誘われたことがきっかけで、アマチュア無線家になりましたが、現在はそのように誘えないですよねー。

投稿: スバリスト | 2010年7月 1日 (木) 14時52分

>まあべる さま
モービルハムとか昔はあったらしいですね。私は雑誌を買うお金はないので全然縁がありませんでした。昨今はインターネットが情報源かも知れませんが、雑誌や機関誌は PDF ではだめです。読む気が起きませんw
ちなみに、オートバイ雑誌を読みましたが、やっぱり雑誌とネットでは情報量というか、まとめ方が段違いです。読んでいて楽しいですね。オートバイ雑誌も無線雑誌と似たようなものかと思ったら、こちらは豊富なようで…。

投稿: ゅぃ | 2010年7月 1日 (木) 22時18分

>BWT さま
もちろん、先進的なことをされている方もいらっしゃるとは思いますが、どうも目につきやすいのは、トランジスタなんかを普通に半田付けする、市販品よりずっと劣る手作り品の制作の方です。多少の応用としては、APRSのトラッカーなんかだとは思いますが、あれも進歩的と言えるほどではなく、既存技術(AX.25)の焼き直しに過ぎません(それもそれで重要ですが…)。

1G を超える無線データ通信ができる無線機の開発とか、同じ周波数、同じ出力でも遠距離をクリアに通信できる変調方式と無線機の開発とか、そういった、世間を牽引する進歩的な技術開発を聞いたことがないです。パナソニックがからんでいた SSB の新しい方式とか、開発していた気がしますが、どうなったのかな~。波長のとても短いバンドでは、色々実験があるようですね。

こちらは、将来無線データ通信がより帯域が広くなり、波長の短いバンドに移るために、世間に貢献できそうですが。「テラヘルツ帯の無線機開発の技術は、アマチュア無線家たちがその礎を築いた」みたいなのがあると、素敵ですね。

投稿: ゅぃ | 2010年7月 1日 (木) 22時25分

>スバリスト さま
最近の子供との接し方はちょっと難しいですね。何か子供に影響を与えるようなことをしてしまうと、越権行為みたいな感じでちょっと面倒です。幸い、ガールスカウトの中であればアマチュア無線を勧めることはできますが、塾など全く関係ない分野だと、変なこと教えないでください、的におこられそうです。

まぁ、免許がない人に送信できるものを渡してしまうと、法的な問題もさることながら、間違えて送信してしまったりいろいろ事故もあり得るので難しいでしょうね。私の場合は、自分が運用しているところを見せるしか有りません。

投稿: ゅぃ | 2010年7月 1日 (木) 22時31分

はじめまして
僕も最近ハムを再開しようと無線機屋さんに行って注文しました。来月か今月末には始められそうです。
宜しくお願いします。
なかなか、無線やる方でブログやる方いないので困っていました。
コールサインは多分「JR6」からです。
そうです。 沖縄からです。宜しくお願いします。

投稿: 平良 | 2010年7月16日 (金) 18時35分

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そういえば、「CQ ham radio」の7月号のハムハムちゃんに私、JQ2RPGが記載されています。 良ければ、ごらんください。 [続きを読む]

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