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2009年4月21日 (火)

アマチュア無線と出会い系

ガールスカウトの活動で、今月から新たに加わった子達がちらほら居ます。昔ほどではないにしろ、ちらほら入団者がいて嬉しい限りです。だんだん活動内容も緩やかになり、レクリエーション部みたいになっているところも少なくない中、うちは意外とよそよりしっかりやる方なので最近の保護者の方だと避けられるかなぁ、という気がしないでもないのですが、逆に越境で来られる方もいたりして、嬉しいです。

ガールスカウトをご存じない方でも、なんとなく手旗信号とかモールスや、ロープの結び方、テントの張り方などのキャンプをやってそう、というのは想像つくと思います。アマチュア無線をやっているところはかなり少なくなりましたが、アマチュア無線やサバイバル講習、ちょっと踏み込んだ応急手当みたいなのも、やります。

さて、アマチュア無線についてですが、先日、入ったばかりのジュニア(小学生)の保護者の方からお電話があり、ちょっと残念なお知らせが。なんでも、自分の子供はアマチュア無線活動には参加させないでほしい、との事です。う~ん、どうしたんでしょ。

理由はちょっと意外な事でした。というのも 「だって、アマチュア無線って、平たく言えば出会い系みたいな物でしょ」 というのです。確かに、活動内容のパンフの中に、アマチュア無線について、世界中の知らない人とも電波で…なんていう定番の文句が書いてあったりします。その中の記述で、お友達ができるとか、全然違う地域の人と知り合いになれるような事が書いてあり、その部分が 「出会い系」 を連想させたようです。

このパンフの記述は昔からほとんど変わっていないのですが、そういう事を言われたのは今回が初めてです。でも、確かにそう読み取れない事もないですね。CQ をだして誰でもいいからと相手を探してお話をして…その人とと気が合えばお友達になるかも知れない、という流れを考えれば出会い系っぽいですし、実際に 「無線で友達を増やそう」 と思ってアマチュア無線を始める人も少なくないのも事実です。

ただこの 「知らない人と」 の部分がやっぱり最近は気になるらしく、例えば、無線、電波障害、というと連想される、トラックに積載された違法無線設備があり、そういう事をしている人たちに声をかけられるかもしれない、悪い人にからまれるかもしれない、トラブルの元、なんて思ったりします。昔みたいに、無線で知り合う=「地球の裏側のカッコイイ青年と英語で…」 なんていう印象はあまりないようです。

多くの無線家がコールサインを言わず、バンドプランを守らず、免許すら持ってなさそうな違法トラック運用とは全く違うわけですが、そういう人もいるのであれば引っかかるかも知れない、というのはあると思います。実際の "出会い系" でもそうなのでしょう。出会い系だって、別に全員が犯罪者ではないでしょう(全員が犯罪者なら誰も参加しないでしょうしw)。

いくら、ライセンスを取って、正規にコールサインを払い出された無線局なので問題はないような事を説明したとしても、ライセンスに人格審査があるわけでもなく、違法局も実際に存在する以上、ちょっと説得力がありません。「これこれこういう理由があるので、出会い系とは違い、アマチュア無線に参加されても大丈夫ですよ」 と説得できなかった自分がちょっと悲しいです。

# クラブ運用ではちゃんとそばに誰か慣れた人がついてるので、おかしな事になる事はまずないのですが…。

学校裏サイトなどの問題もあり、本来便利でコミュニケーションが発達する便利な道具になるはずのネットが、変に危険視されてしまっているのと同様、無線も個人情報保護法のような過剰反応で警戒されているのかもしれません。この方は、特に若いお母さんなので、なおさらガールスカウトやアマチュア無線と言った物になじみがなく、そのため、正しい理解があまり得られていない気もしました。

結果的には、アマチュア無線は一部の興味ある子だけが自主的に参加する物なので、本人が希望しなければ無線で話すようになる事は一切無いのでご安心ください、というようなことを告げてお話は終わりましたが、やっぱり残念ですね。そう言う印象を持たれている方がいらっしゃるという事と、それを覆す説得ができなかった事が、力不足を感じます。

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アマチュア無線」カテゴリの記事

コメント

世界スカウト機構主催のJOTA/JOTI(Jamboree On The Air/Internet)という国際スカウト行事が毎年10月にあります。もちろんガールスカウトも参加歓迎です。アマチュア無線とインターネットを利用して世界中のスカウト・ガイドと交流する機会を持とうと言うものです。
ARISSのような科学技術に興味を持ってもらうという一面だけではなく、4年に1度のジャンボリーのように世界にはこれだけ仲間が居るんだと感じたりスカウト間での国際文化交流が出来るイベントです。
アマチュア無線の知らない人と電波で合える楽しみではなく、JOTAやARISSの教育的な一面を前面に出してみてはいかがでしょうか。
日本でのJOTA認知度はまだまだ低いですが、JA1YSS(日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ)メンバーが国内衆知にがんばってます。
JO3KPSさんもの団でのradio scouting応援しています。

投稿: JE1RIV/KE7UBS | 2009年4月21日 (火) 11時07分

JO3KPSさん、こんにちは。

そう遠くない将来、難しい年頃を迎える娘を2人持つ身として、同じような事を考えた事があります。
娘たちは無線に興味をまだ持ってはいないのですが、「自分もやりたい」と言ってきたときの事を想定してです。

その時、自分は以下のように一応結論づけました。人それぞれ考え方や基準が異なるので、一般的に受け入れられるものかどうかは、全く自信はありませんが...。

・アマチュア無線は「出会い系」かどうかと言う単純な二元論だけで話をすれば、「YES」ではあるが、以下の理由により、一般的に心配されるような「出会い系」のリスクは小さいと考える。

理由1 参入の障害
アマチュア無線を行うためには最低機材の準備が必要で、金銭的、知識的なベースが必要。また、正当な無線局と曲がりなりにも交信するためには、資格取得も必要となるため、参入のハードルが高い。(今ではコモディテイーとなってしまったインターネットは、参入障害がほとんどありません)

理由2 公開の場でのコミュニケーションである事
少なくとも最初のきっかけは、万人が傍受可能な無線を通じて行うことが必要なため、無線の相互監視体性によりリスクを検知しやすい。(インターネットの「出会い系」はそれ自体を目的としている人が集まるのでリスクの検知が難しく、かつ、その存在はアングラ的で監視が難しい)

理由3 コミュニケーション手法による心理的障害
無線でコミュニケーションを取るには声が必要になります(まさか、CW等でこんなことを考える人はいないでしょう)。人の心理とは不思議なもので、後ろめたいことをする時に、生身の人間の要素が強いほど心理的な抑制力が強く働きます(当然、天性の例外的要素を持った人もいると思いますが)。つまり、Face to Faceのコミュニケーションには劣りますが、実際の声を使ってコミュニケーションを行う無線には、インターネット以上の心理的障害があると思います。(インターネットの「出会い系」や裏掲示板などトラブルの大半は、素性を明かす必要のない「文字」の書込みによるものであることからも分かると思います。)

以上の事から、私は娘たちが「無線をやりたい」といってきたら、やらせても問題は無いと思います。

アマチュア無線から長期間遠ざかってきたので偉そうな事は言えませんが、無線はインターネットの初期(90年代半ば)の状況に似た状態がずっと続いているような気がします。不特定多数とは言うもののある程度限られたコミュニティーの中で、善意の構成員が比較的多い状態が続いていると思います。
したがって、逆説的に言えば、アマチュア無線はある程度参入障壁が高くて、あまり万人に普及しない方が、コミュニティーの中の構成員にとっては幸せなのかもしれません。

投稿: JG1ALA | 2009年4月21日 (火) 12時21分

こんばんは。

小生も同じようなご相談を受ければ、確かに返答に困ってしまいますね…。
何だか若い人が、人に出会うということに、マイナスのイメージがついてしまったのは、悲しいことです。

私の意見としても、JE1RIVさんやJG1ALAさんと同様で、ご意見をちょっとまとめてみますと、
(1) ハムは全て資格を持っており、紳士・淑女的な人たちが多いこと
(2) 資格取得のプロセスや、その後のハム活動を通じての体験に、教育的意義があること
(3) 公開の場でのコミュニケーションであること
…などから考えても、一般の方々がご心配なさるようなことは決してないと考えます。

私も1990年代半ばの頃から、Internetの世界には参加しており、その頃のInternetの状況と、今のハムの状況は、よく似ていると思います。
当時のInternetにも、悪意を持った人たちは確かにおりましたが、ほとんどの方は良心的な人たちでした。あの頃が懐かしく思い出されます。

ハムの世界も、これからも良心的な人たちによって構成され、紳士・淑女的な雰囲気が保たれれば良いな、と思っています。

アマチュア無線は健全な「趣味」であって、単なるお遊びではありません。今の紳士・淑女的なハムが、新しいハムに対して、教育・指導して、見守ってあげられる機会が増え、また、それが継続されればよいと思います。そのためにも、資格制度等によって、入門にある程度のハードルが維持されるのが望ましいでしょう。

かく言う私は、小学5年生の時にハムの世界に入りましたが、多くの先輩ハムの皆さんのおかげで、一度も危険や困った問題に直面したことはありません。もし私も人の親であったとしたら、子どもにハムになることを勧めるでしょう。

投稿: JO3VVO | 2009年4月21日 (火) 17時40分

皆様、コメントをありがとうございます。

私がライセンスを取った頃は、この手の 「世界中の知らない人と」 的な面が強くアピールされていて、いわゆる学習とか科学という側面からのアピールは殆どありませんでした。難しいのは、イヤイヤ勉強に追われている子供にとっては 「勉強の役に立つから」 的な受け取られ方をしてしまうと、例え興味があっても拒絶反応を示してしまう子も多いかもしれない、という点ですね(^^;

ご両親には、子供の役に立つ、という面は学習/科学的な側面をアピールし、子供には、無線という不思議な楽しみ、知らない人と知り合える、などなどの運用面をアピールして普及を図るのが良いかもしれませんね。

私の場合、子供達に対しては、殆どが「実演」です。私の説明がヘタなのでしょうが、実演に勝る布教方法はありません(^^; 説明だけだと、興味ゼロという子も、実際に運用に連れて行くとかなり興味を持ちます。あとは、ご両親に

・アマチュア無線の世界に入る事
・ライセンスを取る事(勉強・受験会場へ行く事・費用負担)
・無線機を買う事
・家にアンテナを立てたりする事
・無線に時間を使う事
・親の全く知らない大人達と遊びに行く事

などを段階的にでも了承していただけないと難しいですね。その為には、ご両親へのアピールが重要なのですが、ご両親へのアピールには実演よりも別の手段を考えた方が良さそうですね。

若い方になると、やっぱり受験戦争世代なので、教育的側面=受験、進学という印象が強い方も多いので、受験に役に立たないけど、という意味の教育だと、説得力がどの程度出るか、自信がありません。まぁ、ガールスカウトに時間を割いていただける方なら、比較的理解は得られやすいとは思いますが。

パンフレットとかかなぁ…。ご両親には、座ってその場でしっかりお話を聞いて貰う、というわけにもいかないので積極的にいかにお話を聞いて貰うかもハードルは高そうです。

そういうのが得意な無線をされている方が、以前はうちの団にもいらしたのですが、今はいらっしゃらないので、だれもいません(@@(←私は苦手ですw)

投稿: JO3KPS/1 | 2009年4月22日 (水) 09時26分

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