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2009年1月 5日 (月)

第三級アマチュア無線技士はいかが?

先日上位資格を無理して取る必要はない、というお話を書いておいて上位資格のお話を書くのも何ですが、これはあくまで紹介というか、4 級と 3 級の資格の違い、メリットって何? というのを紹介するだけのお話です。

読んでみて、魅力を感じなければ受ける必要はありませんし、取得したからと言って 4 アマの友人知人より上の立場に立てるわけではありません。冬のとあるお祭りで販売した 3 級アマチュア無線の参考書(?)の最初に書いた物と重複しますが、3級アマチュア無線は何が良いのか、を紹介します。

まず、資格は上を見れば 2 級も 1 級もありますし、操作範囲を広げる意味なら 1 級を取るに越したことはありません。けれど、それだけお勉強も必要ですし、それに取られる時間も長くなり、結構な負担になることでしょう。先日書いたとおり、操作範囲が 1 級を求めないなら、無理して 1 級を取る必要は全くありません。もちろん、必要となる度に上位資格に挑戦していくのは面倒だから、一気に 1 級を取ってしまう、というのも手かもしれませんけど。

ここでなぜ 3 級がおすすめなのかというと、それは 4級→3級 の差が、その他の資格同士の差に比べて大きいからです。人によって必要とされている物は違いますから、3級 → 2級の差の方が大きいと思う方もいるかもしれませんが、私感では  4級→ 3 級の差が一番大きく感じます。

3級を取得すると

  • 電信(CW)が運用できるようになる
  • 出力が 50W まで出せるようになる
  • CW 専用のバンドにも出られるようになる

と言ったところでしょうか。ここで、CW にも送信出力のアップにも全く興味がない、という方は、4 級で問題がないので、受験を考える必要はないと思います。しかし 「せっかくなら取っておけば?」 と言えるのは、この送信出力の差があったりします。

というのも、アマチュア無線を自宅でどっしり運用される方は別として、自宅でもお外でも楽しむ 「移動する局」 の免許で運用する場合には、送信出力は 3 アマでも 1 アマでも、同じ 50W までしか免許されないのです。つまり、移動運用をしている分には 1 アマでも、3 アマでも送信出力的には全く同一。移動というのは、車で走りながら使うモービル機でも、コンテストや移動運用で山の上に大きなアンテナと発電機を使って行う本格運用でも同じ 50W なのです。

違いは一部の HF バンドに出られない部分が 3 アマにはある、というだけのお話です。そのバンドに興味がなければ、1アマも 3 アマも、全く同一になってしまいます。常置場所でも送信出力は変わりませんから、14MHz 等の一部バンドに興味がなければ、お家から運用する場合でも差はないのです。例えば 「430 DV と 6m 大好き」 なんていう私みたいな人間の場合、1 アマになっても何の変化もありません。

もっとも、移動する局と移動しない局の二つを開設すれば、1アマは 1kW なんかを開設できるので差が出てしまいます。ただ、二つも無線局を開設するのは手続きも維持も面倒ですし、移動する局と移動しない局で出力の違う無線機を別に揃えないといけません。そのため、特に DX などの送信電力を必要とする楽しみ方をしていない場合 1 アマでも 50W の移動する局だけという方も少なくありません。かくいう私も、50W の移動する局しか開設していません。つまり、移動する局である以上、3 アマでも 1 アマとほぼ肩を並べることができるわけです。

4 級ですと、10W または 20W で 50W とは結構開きがありますし、CW もできなく、出られるバンドの制限もあり制限が多いと思います。3 アマと 4 アマの操作資格の開きがある割には、試験問題を見ていると 3 アマと 4 アマはそれほど難しさに差がありません。一方、3 アマと 2 アマの試験問題には難易度に結構な開きがあります。移動しない局を開設すれば電力は倍になりますが、移動する局であれば電力に開きが無く、一部周波数に出られるだけなのに、試験の難易度の差はかなり大きく、勉強が必要になります。また、CW の音響受信の実技試験もあります。

そう考えると 「簡単な試験で操作範囲の広がりが大きく、最上位資格との隔たりがかなり減る 3 級」 と 「試験問題は一気に難しくなる割に、移動しない局を開設しない限り移動する局では送信出力の上限は同一で、一部の HF バンドが解禁になるだけ の 2 級」 では、三級がいかにお得かわかります。

特に、車に積んであるモービル機を 10W から 1 アマの移動する局と同じ 50W にできるのは、お手軽な割には結構差が出ます。もちろん、コンテストや移動運用での遠方狙いの楽しみも、無線機を変えるだけできるのですからお手軽です。CW に速度制限はありませんから、のんびり始めてみるのもいいと思います。

この送信出力の向上はお手軽な物です。例えば、今まではいつも走っている高速道路が時速 45 マイル制限だったのが、いきなり時速 90 マイル制限になるような物です。また、今までは自分の州の中でしか運転できなかった物が、アラスカでも運転できるようになります。「別にアラスカなんかでは(今のところ)運転する機会ないし」 と思うかもしれませんが、いつも走っている走り慣れた通勤路が、この高速道路の最高時速である時速 90 マイルで走れるようになるのは、わかりやすい向上だと思います。最高資格を持つポルシェやカウンタックとも同じスピードで飛ばせますw

特に昨今は、この「お得な点」 からか 3 級局が増え、のんびりした(ちょっとへたっぴな?w)電信がちらほら出てきていますので、初心者でも遠慮無く練習して出ることができるようになると思います。もちろん、どんなに CW スキルが向上しても 「3アマは速く打ってはダメ」 なんていう制限もありませんから上位資格を取る必要もありません。1 アマ 2 アマを押しのけて、上手な送受信で DX 移動運用を楽しむこともできます。

もちろん、試験を受けるのであれば少しは勉強が必要です。どんなに理解していて相当の資格を運用していても、ペーパー試験は現実とは大きく異なり "試験のため" の勉強が必要になるのは、学生時代や各種資格試験を通してご存知の方も多いと思います。

私からは、3 級を取っておくことは上述の理由よりおすすめですが、これらのメリットを自分がどれくらい、メリットとして感じるか、そしてそのメリットと、受験とそのための勉強、受験費用と天秤にかけて、良さそうであれば受験してみるのも一つかもしれません。もちろん、今魅力を感じなければ、将来もし魅力を感じたときにでも取ればいいので、今無理に取る必要はありませんけどね。

余談ですが、二級以上を取得することをおすすめするシーンがないかというと、そういうわけでもありません。先述のように移動しない局を開設する覚悟があるなら送信出力は 3 アマの倍になりますし、海外交信に有利なバンドが解禁になるので、そういう楽しみも増えると思います。アマチュア無線を楽しんでいって、楽しみの一つにそういうシーンが魅力的に感じるようになったら、取得することはメリットだと思います。

また、特に海外運用を考えられている方は、二級以上の取得をおすすめしています。なぜなら、日本のアマチュア無線の資格を使って海外でアマチュア無線の運用を行う相互協定の場合、三級と四級は、ひとまとめで現地の最下級のクラス(資格)としてしか通用しない、または、日本などの海外と交信できる HF は使用できず、V/UHF のみ、なんていう制限がついてしまうことが多いからです。二級以上は HF も使え、日本で許可されている周波数と出力が(現地で許されている範囲で)そのまま許可になったりと制限が少ないですが、三アマでは、現地の人と 2m のハンディで近距離交信で終わってしまう可能性が高いのです。

このあたり、海外に行ってまでアマチュア無線をして日本なんかと交信をしてみたい、というアクティブな運用をし出すようなら、日本でも海外交信を狙っていたり活発な活動をなさっている方も多いでしょうから、14MHz 等が使えるようになる 2 アマ以降を持っていた方が、国内外で便利になり、メリットとしては大きいと思います。

もちろん、これらも 「必要になったら」 取ればいいので、今 4 級や 3 級をおもちの方が無理して 2 アマを取る必要はありませんけど。バランスを考えた上でお得度の差が大きいのが三級アマチュア無線技士の資格だと思いますので、四級の方は一度検討してみると良いかもしれません。

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コメント

 3アマ、確かに一番おいしい資格ですね。
 私は、電話級取得者は電信級の音響受信のみ、しかも1分という時代の最後の試験を受けました。落ちたと思って帰ってきましたが、ギリギリ合格。しばらくは3アマを満喫していました。18MHz帯開放、出力25Wから50Wになって、とてもおいしい思いをしました。
 CWも興味ない方にもおすすめです。特に7MHz帯ではSSBでは1時間に数局できればいいほうですが(呼びまわっていても競争が激しくなかなかとってもらえない)CWなら貧弱なアンテナでもスイスイ交信数が伸ばせます。
 HF機も同じ値段で50W機が買えるのでお得ですしね。
 私もお勧めです。

投稿: JO1KVS | 2009年1月 5日 (月) 22時07分

昔は結構難しかったイメージがありますね。電話級も時代をさかのぼるとそれなりに難しいようです。そうやって知識を兼ね備えさせ守ってきた文化ですが、今は違法局が野放し状態なのは悲しいですね。

CW は通信の始祖なのに今ではアマチュアならでわ、と考えると、なんだか面白い感じがしてやる気が出ています。たまに CW で出ていましたが、電鍵が故障して最近ご無沙汰です。

投稿: JO3KPS/1 | 2009年1月 8日 (木) 12時35分

こんにちは。
3アマと4アマの違い、個人的にはcwの差は大きいとは感じています。
でも、電力の20wと50wの差って、電界強度で4dBの差でしかないんですよね。
移動運用のギリギリ勝負では威力を発揮するかも知れませんが、日常ラグチューにしか興味を持たないへたっぴハムに3アマ勧めるハムショップが多いというのも、商売柄とはいけ如何かと思います。
個人的には、3アマと2アマの差として14MHzの有無は大きいです。当時電話級でHF-SSBに出まくってた高校時分にどれだけ出たかったものか。でも、国家試験に跳ね返され続けました。通信術の敷居が低くなった今、どうせ受けるなら1アマですね。

投稿: kussy | 2009年1月10日 (土) 02時48分

僕も一様三級なのですね
HF,SSB,CWいづれも好きになれず
移行コースは従事者免許止まり。
マイコンでは2m FMが良き指導者をしてくれました。

免許切れ、リグの故障、引越しで完全にQRT
15年の間にリグ屋産は無くなり 50Wも出せるようになっているのですね。
コール:JH6ROR QTH:大分県大分市 QRA:岩崎
復活申請検討中!?

投稿: 岩崎信昭 | 2012年5月 9日 (水) 10時09分

初めまして。
昨年3級取得しました。
が ハンディ機で もっぱら受信のみ使用しております。せっかく3級取得したので 
交信ビギナー向けの
本やサイトがありましたら教えて下さい。

投稿: スノケン(秋田) | 2013年3月23日 (土) 21時33分

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