« 無線はじめてものがたり~その1 | トップページ | 無線はじめてものがたり~その3 »

2008年6月 2日 (月)

無線はじめてものがたり~その2

高校に入り、やっと個人コールで開局をする機会がありました。この頃アマチュア無線は全盛期だったのか、コールサインが枯渇して、クラブのコールサインのような J から始まるものではなく、7 から始まる、どこの国か一見しただけじゃわからない謎のコールサインとなっていました。この頃はまだ実家が一戸建てだったので、自宅を常置場所にして、GP アンテナを設置して、TNC を購入して、ハンディ一台で開局しました。このときは、当時はまだ可能だった個人契約でのプログラム関係のアルバイトをしていたので自費で調達する事が出来ました。

さて、このとき開局した目的は、TNC が入ってる事からもわかるとおり、単純に 「パケット通信をやりたいから」 でした。当時はまだインターネットが一般人レベルでは縁のないもので、高価な従量制の電話代を消費してダイヤルアップを行なうパソ通 BBS が主流でした。そんな中、全国転送系のパケット通信ネットワークがあると聞き、GS の某リーダーのお家で見せてもらって勧められた事がきっかけで、遊んでみる気になったのです。そう、当時は個人コールで CQ を出す事なんて全く考えておらず、純粋にパケットをしたいのが個人開局の動機でした。
パケット通信で転送系を覗くのに便利な、パソ通で言う所の 「オフ書きツール」 的な物として、ちまたでは、FPMB というのが流行っていたようです。でも、これは PC-9801 用で、私の使っている X68000 や FM-TOWNS では動作しません。仕方ないので、参考にしながら自作のソフトを作って、それで遊ぶ事になりました…が、これはこれで、自動転送やダウンロードについて、FPMB のように広く認められてる物ではない自作のツールで自動運転を行なうのは良くない、等と、多少、クレームをつけられる事があって、ちょっとガッカリしました。
何はともあれ、順調にパケットを楽しみ、ビーコンを出していた自宅の TNC 内蔵メールボックスにもメッセージがたくさん届くようになり、有意義な日々を過ごしていました。一方、音声の方は、というと、クラブで運用する時やクラブと連絡を取る時など以外は全くと言っていいほど声を出しませんでした。

初めて CQ を出したのは 「ニューイヤーパーティー」 でした。これは、GS で熱心に活動されてるリーダーから 「これは、干支を全部集めると貰えるアワードだよ~」 と教えて貰ったのですが、そこで、完成には最短で12年かかり、1回でも逃すと、12年先のその干支がまた巡ってくるまで、完成できない、結構大変な物なのよ~、と言われ、びっくりしました。確かにそうです。毎年1回、QSO して干支のシールをもらう、なんて簡単そうですが、意外と難しそうです。なので、12年もかかるんですから、気が向いたら、というよりは、とりあえず今からでもやっておくのがいい、という事で、ニュイヤーパーティーで初めて CQ を出す事になりました。
このニューイヤーパーティーは思わぬ功績をもたらしました。いわゆる 「ローカルさんの発掘」 です。今までは、GS で教わり、GS のみんなとばかり遊んでいましたし、個人コールでの CQ も出さないので、私のアマチュア無線家としての存在は、その地域に事実上なかったようなものです。それが、ニューイヤーパーティーで CQ を出す事で 「あ、意外とお近くですね」 なんて言われるようになり、話が弾みました。
これをきっかけにして、ちらほら CQ を出すようになります。パケット用のハンディ機を外して一時的に出す CQ でしたが、面倒なので、もう一台ハンディ機を追加し、パケットはそもそも転送元局まで届けばいいので、GP を CQ 用に、そちらの方角に向けた小さい八木に変更しました。
この頃は結構皆さん活発で、学校から帰ってきて CQ を出すと必ず応答がありましたし、いわゆる 「空振り」 というのは経験しませんでした。夕方早い時間に CQ を出したり、土日の日中の場合、モービルさんなんかだと 「ついでに今からカード渡しに行く」 なんて言われて、急遽アイボールなんていう事もしばしば。とても皆さん活動的でした。
同時に、CQ を出してご近所さん(と言っても知らない範囲) である事がわかり、週末のアイボールミーティングに呼んでくださったり、これまら余った無線機やアンテナなんかをいただいてしまったりしました。この頃、結構な数が集まりました。皆さん一杯おもちなのね~、と感心したものでしたが、親には怒られました(^^;
この頃は今と違い、移動運用に興味はありませんでしたし、そもそも高校生で車も持っていませんから、あまり縁がない大人の楽しみだという感じでした。なので、この集まりで移動運用に連れて行っていただけるのはなかなか面白かったです。GS でも移動はするのですが、どちらかというと GS の 「活動」 という感じなので、雰囲気がまた、違います。親の許可があまりでないのでなかなか行く機会はありませんでしたが、合計 4 回ほど連れて行っていただいたご近所さんやその知り合いなどと行くプライベートでのんびりわいわい、という感じで楽しかったです。
今は、子供が携帯電話で親の知らない人とコミュニケーションを取っていたり、知り合いを作っていたりして不安になる、なんて言われていますが、私が高校生時代にはまだポケベルがせいぜいでしたし、そんな心配はゼロでした。そんな中で、娘が無線で親の全く知らない大人といつの間にか友達になっていて、どこかに遊びに行ってしまうなんていうのは、今とは違い想像できない流れでしょうから親からすればとても不安だった事でしょうw
それでも母上は比較的まだ理解がある方で、たまに無線で遊びに行った話しなんかをしてたりする影響か、アイボールミーティングに車で迎えに来てくれたフレンド局に 「いつも娘がお世話になってます」 といって、缶コーヒーをあげてていたりしました。親父殿に知らせるとまたいろいろ煩いので、この頃からいろいろな面でスルーするようになりました…。
(つづく)

|

« 無線はじめてものがたり~その1 | トップページ | 無線はじめてものがたり~その3 »

アマチュア無線」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 無線はじめてものがたり~その2:

« 無線はじめてものがたり~その1 | トップページ | 無線はじめてものがたり~その3 »