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2008年6月 6日 (金)

FT-817 のバッテリを考える

今日は 6 月 6 日…UFO の日です。

それは置いておいて、D-STAR の事ばっかり書いてるので、D-STAR 屋さんなんじゃないかしらと思われそうなので、そろそろ別の話題も書いてみますw 全然日記っぽくないですが。

まあべるのほわほわ日記さんで、FT-817 のバッテリの事について触れられています。LaptopPC 用のバッテリを流用して FT-817 に電力供給なさってるようです。以前私も、Alivio という Laptop PC 用の外付けバッテリを使って、FT-817 の外部電源にしようと試みた事があります。しかし、結論としては、実用になりませんでした。

リチウムイオン系のバッテリを使う上で問題になるのは、電圧です。例え、12V と書いてあるものでも、フルチャージしてあると、16V 以上になってしまったりして、12V に安定するまでかなりの電圧差があったりします。FT-817 の場合、16V が電圧限界なので、フルチャージしてしまうと、使い物になりません。フルに充電しなくても、充電したあとは一時的に電圧が高くなってるので同じ事が起ります。

私は、釣りの電動リールで使うための "ガンガン" という、14.8V 公称の赤いバッテリを 4 万円近くで購入して試したのですが、充電直後の電圧が高く、FT-817 には使えませんでした。フルチャージした状態で、なんと 16.5V くらいあるのですが、ウェブを見ていたら、このような 1V 未満でも電圧超過状態で使った所 FT-817 が異常に発熱したという記事を見た事があったので、怖くてやめました。かといって、使用前に適当な物をつないで電気を放電させて電気を 「捨てる」 のも、バッテリの容量を無駄にする事にもなりますし、気が進みません。結果、このバッテリは未だに放置されています…。

かといって、12V 未満のバッテリというのはなかなかお目にかからないです。ビデオカメラのバッテリや何らかの外付け電源に無理矢理半田付けして使う、という方法もあるようですが、私はそういう危なっかしい事はしたくないので、選択候補に入りません。あくまで、安全に、安定して使いたい、と言うのがあります。

LaptopPC 用の外付けバッテリ "Alivio" の場合、LaptopPC 用で 16V 公称ですが、実際には電圧を測定したところ 15.5V です。そして、電圧安定化回路が入ってるので、充電直後から使えなくなる前までこの電圧が安定して維持されます。まさに FT-817 なんかの無線機で使うのには理想的なのですが、大問題があります。それは、このインバータが発生する 「ノイズ」 です。

FT-817 に接続して移動で使ってみたのですが、内蔵バッテリの運用状態から Alivio のスイッチを入れて外部電源供給にすると、途端に S9 くらいまで振る激しいノイズが発生します。これでは、まともに受信は出来ません。スイッチを切って内蔵電池に切り替えると、途端にノイズは綺麗さっぱり消えます。Alivio のインバータがノイズをまき散らしてるのがよくわかります。

おそらく、他の LaptopPC 用の外部バッテリも同じような構造になっていると思います。ノイズの程度の差はあると思うので、もしかしたら FT-817 で使うのに最適なノイズのバッテリも存在するかも知れませんが、安い物じゃないのでそうそう試す事はでません。残念ながら、LaptopPC 用の外付けバッテリを無線機の移動運用用バッテリに使う、という方法はちょっと無理のようです。

結果的に、送信する時に Alivio のスイッチを ON にして外部電源から供給し、受信に切り替わったら OFF にして FT-817 の内蔵バッテリから運用する、という方法でその日はしのぎましたが、とてもスマートさに欠けます(^^; また、その度に内蔵バッテリへ充電されて放電されてが繰り返されるので、内蔵バッテリの寿命が縮まりそうです。

さて、まあべるさんもノイズについて触れられていますが、どのくらいのレベルなのかはちょっとわかりません。それでも、私と違い「使えない」判定をしていないのは、違いは、と言えば、ノイズフィルタを自作して挿入したかどうか、という所にあります。ご存知の通り、私はハードウェア工作が全体的にダメな人なので、市販されてない限りノイズフィルタを入れる、という事は出来ません。

他のバッテリの候補を考えるとなると有名なのは鉛蓄電池ですが…これは文字通り "重し" の代名詞的存在の金属である 「鉛」 なので、見かけよりずっと重いです。秋月電子さんなんかで小さいのが売られていますが、これくらいなら、と思って手に取ると、その予想外のずしりと来る重さに 「あら、これはダメね」 と諦める結果になっちゃいます。電圧や容量は理想的なのですが、重さと、あとは、充電器が売ってないのでいまいち使い勝手が悪そうです。

結局落ち着いたのは 「単三ニッケル水素電池 12本直列つなぎ」 というものです。6本入りの乾電池ケースを背中合わせで接着し、なんとか針金を巻き付けて直列つなぎにして使っています。電池は勿論、eneloop。これなら、14V ちょっとですが、16V を超す事もなく、かといって 10V を簡単に切る事もありません。容量的には、所詮単三なので心許ないですが、日中数時間だけのお手軽移動運用、というのであればなんとかカバーされる感じです。

この場合の欠点は、12本ものバッテリを充電する手間です。どんなに多いのでも、4本しか同時に充電できませんから、充電器を 3 つ駆使して充電するか、3回に分けて充電するしかありません。3個も充電器を持って行くと、旅行の時はとても邪魔になりますし、かといって充電器 1 個で 3 回も充電するとなると、普通で 10 時間ちょっと×3回=30時間、急速でも 5 時間×3回で 15 時間かかります。旅行中寝ずに電池の番をするわけにも行かないので、これもこれでなかなか面倒です。普通につなぎっぱなしで寝ていればいい、というわけには行きません。

というわけで、アマチュア無線機における移動運用に最適なバッテリというのは、存在しないのが現状です。アマチュア無線界が減少してマーケットが狭いとはいえ、これだけ移動運用する人がいるのですから、13V あたりで安定する、それほど重くなくノイズのでないバッテリが市販されていても良さそうなものですが…今のところ一社からも発売されていません。

どこか、楽しい移動運用が出来るように、リチウムイオン(ポリマー)バッテリで、12~14V 程度でノイズのでない、移動運用用バッテリを作ってくださいませ…。

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コメント

トラックバックありがとうございます。
ノイズですが、VFOを回した直後は7MHzで周波数が下がる方向でありますが、その後は無いです。
7MHz以下はどうなるか分かりませんが、HFハイバンド以上では問題にならないでしょう。
公称15VはダイヤテックのNEC用しか見つけることが出来なかったです。
一度実戦で検証する必要はあります。
ロスを承知なら2A程度流せる整流用シリコンダイオードを順方向で直列に入れれば1本あたり0.6V程度下げることが出来ます。

投稿: JE4SMQ | 2008年6月 6日 (金) 18時39分

コメントありがとうございます。
ノイズが結構少なそうなので、査収して試してみようと思います。
ダメなら VAIO で使えばいいし…。
電気工作はちょっと苦手なので、とりあえず素のまま試してみて
無線で使えるかどうか判断してみようと思います。
Alivio で結構激しいノイズだったので
この手の電源の使用はあきらめかけていたところです。

投稿: ゅぃ | 2008年6月 8日 (日) 21時59分

お久しぶりです。
最近リチウムポリマーバッテリーを導入しました。
取り扱い注意のバッテリーですが、お値段が安いのが魅力です。
さて、ご多分にもれずやはり満充電で16.7Vありました。このままFT-817で使えましたがやはり12V程度に落としておきたいですね。
そこである方に紹介されて導入したのが、安定化電源キット。いわゆる三端子レギュレーターです。結構発熱しますが安定した電圧が供給されて非常にFBでした。
キットは600円。ケースとかいろいろ入れると1400円くらいになりますが、お勧めです。
秋月電子の これです。http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-00096/

投稿: JO1KVS | 2011年7月27日 (水) 20時23分

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