« DPRS をはじめよう | トップページ | DPRS をはじめよう ~その3 »

2008年6月 4日 (水)

DPRS をはじめよう ~その 2 (問題点)

ID-92 と GPS 内蔵マイクを使って GPS データを送出する事が出来、そのデータを受信した I-GATE 局がその位置をサーバにアップロードしてくれ、その情報は Google map を利用したウェブページから他局も含めて便利に見る事が出来ます。移動すれば、自分がいた位置がカーナビのようなドットで残るので、行動軌跡も見れます。もちろん、他局も同じなので 「あ、JA1なんとかさんが、外環をこっちに向かって移動してきて、今練馬の出口のあたりにつく所だ」 とか 「あ、7K3なんとかさん、また大山に移動運用してるみたい。お声がけしてみよう」 なんていうのがリアルタイムでわかります。

けど、問題があります。先述の通り、基本的にレピータを経由して GPS データを送出しているという事です。別に、そうしないと行けないルールも技術的仕様もありませんが、D-STAR 自体が、何故かレピータを使用する使い方ばかりがメーカのウェブサイトや JARL のサイトで書かれていて、まるでそれしか運用方法がないような状態になっています。従って、D-STAR を使う=レピータを使う、みたいな感じになっており、そうなると、GPS データを拾う I-GATE 局も、レピータの送出する内容を拾う、という形になり、レピータの周波数だけにいるような 「現状」 のようです。

これで何が問題かというと、そもそもレピータは、普通に会話をするための場所です。その会話ですら、みんなで共用する物なので、短時間に済ませたりするなどの暗黙のルールがあります。結構気を使う物です。そんな所を、数十秒に一回、例え数分に一回、数ミリ秒の一瞬だけだとしても、データを定期的に送出して電波を広域にばらまくのは、違法ではないにしても、あまり好ましいとは思えません。

誰も使っていなければいいですが、それでもワッチしてる人はいるので、数分に一回、一瞬だけ信号を受信するのは、それはそれで気持ち悪いかも知れません(慣れれば別に気にならないとも思いますが…)。また、もし誰かが QSO 中ならなおさら迷惑です。一応、レピータが送出中は、GPS の信号を送出しないようにはなっていますが、QSO の合間の短いブレイクタイムになった途端に GPS データが送出されるので、会話をしている人にとっては 「あれ? ブレイクさん?」 なんて思ってしまうかもしれません。

そうでなかったとしても、会話をしてるやりとりの合間に、ピッっと GPS データが割り込んでくるのは、ほんの一瞬で事実上害はないとはいえ、邪魔されてるみたいで気分が悪い、という人もいるかも知れません。また、送出側がハンディなどで受信性能が低い場合、使用中である事がわからず送信してしまうかも知れません。

かといって、常に人間が耳をそばだてていて、使ってない時だけ、手動で PTT を押してカーチャンクをかける、という使い方ではあまり現実的ではありません。自分がお出かけしてる間の航跡を残しておきたいだけなので、いちいちマイク握りっぱなしで歩くのは非現実的ですし、おもしろみがありません。最初は面白くてやるかも知れませんが、3日もすれば飽きる事請け合いです。たくさんの人に利用してもらって、普及させる事はまずできないでしょう。

(つづく)

|

« DPRS をはじめよう | トップページ | DPRS をはじめよう ~その3 »

アマチュア無線」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: DPRS をはじめよう ~その 2 (問題点):

« DPRS をはじめよう | トップページ | DPRS をはじめよう ~その3 »